奄美方言継承に尽力 岡村氏(天城町)に文化庁長官表彰

 

文化庁長官表彰の受賞が決定した岡村さん=4日、天城町浅間

文化庁長官表彰の受賞が決定した岡村さん=4日、天城町浅間

  文化庁は1日、文化活動で優れた功績を挙げた人に贈る2020年度の文化庁長官表彰に76個人、1団体を選出したと発表した。鹿児島県からは奄美の方言の継承活動に長年取り組んできた元教員の岡村隆博さん(84)=天城町浅間=が唯一選ばれた。奄美からの受賞は、18年度の「与論民俗村」以来、2年ぶり。

 

 岡村さんは日本大学文学部在学時に卒業論文で徳之島の方言をテーマに扱って以降、60年以上にわたって奄美群島各島の方言を研究している。日本方言学会など各種学会での研究発表のほか、07年には著書『奄美方言 カナ文字での書き方』を発行。本紙で「島口あれこれ」を連載しているほか、奄美方言に関する著書の執筆活動も行っている。

 

 受賞の知らせを受け、岡村さんは「奄美の方言は消滅の危機にあり、口頭による次世代への継承は難しくなっている。文化庁長官表彰はうれしいが、方言を残す活動をしている者として責任は大きい。奄美の方言を教育課程で学べるよう、現在執筆中の『奄美方言教育法(仮)』を早急に書き上げ、方言を記録として残せるよう尽力したい」と語った。