島の森イメージ「壁画」完成 徳之島高美術部、町役場支所に

制作した徳之島高校美術部の部員と完成壁画=30日、徳之島町花徳

制作した徳之島高校美術部の部員と完成壁画=30日、徳之島町花徳

  徳之島高校美術部(平野良光顧問、部員12人)は29、30日の両日、徳之島町役場花徳支所北部振興室の壁にイラストを制作した。世界自然遺産の推薦エリアも含まれる町北部の森をイメージした明るい緑色を基調に、島内の動植物を描いた。同振興室の東弘明室長(59)は「イラストを見ることで来庁者の緊張感が解け、北部振興に対する意見を言いやすい環境になれば」と期待を寄せている。

 

 同振興室は支所の倉庫状態となっていた部屋を改装し、今年度設置した。来庁者に親しんでもらうため、数多くの壁画を手掛けてきた美術部に6月、制作を依頼。部員がデザインを学ぶ機会につなげようと、伊仙町阿権在住のイラストレーター竹添星児さんと共同で制作した。生徒は2日間、高さ約3メートル、横約4メートルの壁に、チョークで下書きした絵の上からペンキを塗る作業を進めた。

 

 壁画のテーマは「DEEP TOKUNOSHIMA」。町北部の自然をモチーフに、濃さの異なる2色の緑で豊かな森を表現した。ソテツやイタジイなどの植物の中に、アマミノクロウサギやアカショウビンなどの動物がすんでいる様子を白色で描き、色の数を抑えてシンプルなデザインに仕上げた。

 

 美術部の中山鈴香部長(17)は「線の太さや濃ゆさにばらつきが出ないようにするなど難しい部分があり、プロとの共同作業は学びも多かった。壁が大きく達成感がある」と話した。