島唄とオーケストラが共演 ベルスーズ奄美公演、18年ぶり

 島唄をクラシックにアレンジした楽曲「ベルスーズ奄美」を披露する出演者=18日、奄美市名瀬

島唄をクラシックにアレンジした楽曲「ベルスーズ奄美」を披露する出演者=18日、奄美市名瀬

  奄美の島唄をクラシックにアレンジした楽曲の公演「山畑馨・交響譚詩ベルスーズ奄美2018」(同実行委員会主催、奄美市教育委員会共催)が18日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。地元住民を中心に組織した混声合唱団とオーケストラ、唄者ら総勢約150人が出演。島唄、クラシック両方の魅力が詰まった多彩な演出で聴衆約1300人を魅了した。

 

 メイン楽曲「ベルスーズ奄美(奄美の子守唄)」の奄美公演は18年ぶり。作曲者で宇検村出身の音楽家、山畑馨さん(97)が昨年、楽曲を後世に伝えるスコア(楽譜)を完成させたことがきっかけで実現。山畑さんも沖縄から駆け付け、演奏を見守った。

 

 公演は3部構成。1部はバイオリン奏者久保陽子さんとビオラ奏者川口さくらさんらの演奏で幕開け。唄者で歌手の里アンナさんとコントラバス奏者の森田良平さんらが島唄と弦楽5重奏のセッションを披露した。

 

 2部は、奄美や鹿児島県にゆかりのあるプロ、アマチュア演奏家約50人で編成する「ベルスーズ奄美記念オーケストラ」の演奏に乗せて、里さんがNHK大河ドラマ「西郷どん」のテーマ曲を情感豊かに歌い上げた。

 

 3部は全7曲構成のベルスーズ奄美を披露。唄者前山真吾さんと合唱団は三味線とオーケストラをバックに「椎や実るな」「アラシャゲ」などを熱唱した。

 

 太鼓や指笛も響く華やかな旋律の終曲「ドンドン節」で会場の雰囲気は最高潮に。来場者は「懐かしい気持ちになって一緒に口ずさんだ」「きょうの公演を多くの人に聞いてほしい」などと話した。

 

 山畑さんは公演後、「万感胸にあふれて言葉がない。演奏は本当によかった。島唄がある奄美に生まれたことを誇りに思う」と話した。

作曲者の山畑さん=18日、奄美市名瀬

作曲者の山畑さん=18日、奄美市名瀬