島唄の心伝える 朝崎郁恵さん東京の小学校で講演

島唄の背景にある奄美の心も伝えた朝崎郁恵さん=7日、杉並区立富士見丘小学校

島唄の背景にある奄美の心も伝えた朝崎郁恵さん=7日、杉並区立富士見丘小学校

 瀬戸内町出身の唄者、朝崎郁恵さんが東京都杉並区の富士見丘小学校(児童数約350人)で7日、奄美の島唄や島口(方言)をテーマに講演した。朝崎さんは「島唄には助け合いの心など、社会生活に必要な事が織り込まれている」と話し、教育の面でも大きな役割があったと解説。児童と保護者ら約500人が聴講し、島唄や方言と共通語を聞き比べながら、教育や親子関係の在り方を見つめ直した。

 

 朝崎さんは、文化庁などが2016年11月に与論町で開いた「危機言語方言サミット」でも講演。親子関係に触れたことが東京での講座開催のきっかけとなった。今回は道徳授業の公開講座で、「島唄が伝える奄美の心」と題し講演した。

 

 朝崎さんは童歌の「手まり唄」を披露。共通語でも歌詞を紹介し「島唄の歌詞には古い日本語が多く使われており、昔の子どもたちにとっては今でいう教科書のようなものだった」などと解説した。

 

 聴講した児童からは「日本には、私が分からない言葉があるのが分かった」「空き缶で楽器ができるのには驚いた。音も良くてビックリした」との声が聞かれ、保護者らも「千年以上歌い継がれている奄美の島唄。当時から親子関係や悩みが歌われていたことに驚いた」などと話していた。

 

 講演に先立ち、奄美群島の地理や自然もスライドで紹介され、児童や保護者の関心を引いていた。