有言実行の快挙 福山さん(龍郷町)準V 十八番「徳之島節」披露 民謡民舞今フェス

大島紬姿で準優勝の名演を見せた福山さん(日本民謡協会提供)

大島紬姿で準優勝の名演を見せた福山さん(日本民謡協会提供)

 東京都台東区の浅草公会堂で17日にあった「民謡民舞今フェス2020(公益財団法人日本民謡協会主催)で、奄美島唄の代表として出場した福山幸司さん(64)=龍郷町芦徳=が準優勝に輝いた。島唄教室の生徒たちに「準優勝を狙う」と宣言していた福山さん。有言実行の快挙に「緊張したが島唄の良さを伝えられる演奏ができた」と大舞台を振り返った。

 

 福山さんは芦徳出身。祖父と父親の影響で島唄を始めた。大島北高を卒業後、20歳ごろから本場奄美大島紬の泥染め職人として働き始め、現在は谷崎絹織物=奄美市名瀬=の職人として龍郷町大勝の染色工場に勤務している。第19回奄美民謡大賞受賞者。

 

 福山さんは、ともに島唄教室「奄美島んちゅ会」の講師を務める平久美さん=同町=と大島紬姿で出演し十八番の「徳之島節」を歌い上げた。福山さんは島唄の魅力について「基本弾き語りなので派手さはないが、唄が作られた時代の生活や人々の思いが実にうまく込められている」と話し、「津軽三味線など名だたる民謡の王者が集う大会で島唄の良さを伝えられる演奏ができた」と満足の笑みを浮かべた。

 

 紬の伝統工芸士の肩書も持つ福山さんは「紬姿で成績を残せたので紬の魅力もPRできたかも。紬関係者が喜んでくれたらうれしい」と笑顔を見せ、「また全国の舞台に出場するために、まずは奄美の大会で総合優勝を狙う」と意欲を語った。

 

 同フェスは全国各地の民謡大会の優勝者が出場して民謡日本一を決める大会で今回3回目の開催。全国各地の前年度優勝者34人が出場した。福山さんは第1回大会でも準優勝の好成績を残している。コンクールの模様は12月にNHK総合で放送される予定。