油井の豊年踊り

シシ(中央)が力士らの間に割って入り、綱を切る「綱切り」で始まった油井の豊年踊り=8日、瀬戸内町油井集落

シシ(中央)が力士らの間に割って入り、綱を切る「綱切り」で始まった油井の豊年踊り=8日、瀬戸内町油井集落

 旧暦8月15日の8日、奄美各地で豊年祭や敬老会があった。瀬戸内町油井集落(内田百一区長、30世帯72人)では県指定無形民俗文化財の「油井の豊年踊り」が披露され、紙面(カミメン)姿の踊り手や力士たちが稲作の作業過程をユーモラスに演じ、町内外から訪れた観衆を魅了した。デイゴの大木に囲まれたミャー(広場)で行われ、力士らが引き合う綱の間にシシが割って入り、鎌で綱を3回切る「綱切り」で幕を開けた。綱は油井小中学校の子どもたちが育てた稲から作り、土俵の俵として埋め込んだ。踊りは、稲すり節の唄に合わせて女性たちが脱穀する様子を表現した「稲すり」や観客におにぎりを振る舞う「力めし」、女性を襲うシシを退治する「玉露加那」、八月踊りなど12の演目で構成。豊年を神に感謝し、さらなる豊年を祈願する姿を古式ゆかしく表現している。

奄美の輝き