秋名アラセツや泥染め満喫 銀座もとじの奄美ツアー

泥染め体験を楽しむ参加者ら=11日、龍郷町の㈲金井工芸

泥染め体験を楽しむ参加者ら=11日、龍郷町の㈲金井工芸

 東京の呉服店銀座もとじ(泉二弘明社長)は10~12日、奄美大島でツアーを実施した。今年は泉二社長の出身地龍郷町を中心に、同町秋名・幾里地区のアラセツ(新節)行事や泥染めなど奄美の文化を堪能した。

 

 奄美大島ツアーは同店が毎年実施している恒例行事。今年はアラセツ行事に合わせて開催し、関東などに住む同店の顧客の男女25人が参加した。

 

 秋名アラセツ行事は11日午前5時半ごろ、集落の山の中腹に建てた「ショチョガマ」(片屋根のわらぶき小屋)で始まった。一行は午前6時ごろから待機し、五穀豊穣を願う一連の儀式を見学。男性は実際にショチョガマに上がって行事を体感した。

 

 ショチョガマの後は同町の泥染め工房を訪問。職人の指導の下、スカーフやバッグをひもで縛ってテーチ木(シャリンバイ)の染め液や泥に浸し、絞り染めの小物作りに挑戦した。思いもよらない柄が現われると参加者から歓声が上がり、「魔法みたい」「毎日でもやりたい」などの声が聞かれた。

 

 初めて奄美大島を訪れた東京都の深野旭一さん(29)は「奄美の人は人懐っこく温かい。伝統行事や泥染めなどを大切に受け継いでいて、地域にとても誇りを持っていると感じた」と話していた。