笠利で旧正月伝統行事「節田マンカイ」

男女が向き合って唄掛けと手踊りを楽しんだ旧正月の伝統行事「節田マンカイ」=5日、奄美市笠利町節田

男女が向き合って唄掛けと手踊りを楽しんだ旧正月の伝統行事「節田マンカイ」=5日、奄美市笠利町節田

  旧暦1月1日に当たる5日の夜、奄美市笠利町の節田集落(朝郁夫区長、297世帯505人)で旧正月の伝統行事「節田マンカイ」があった。向かい合って座った男女が唄を掛け合いながら手踊りを繰り返し、伝統の遊びで新年を祝った。

 

 「マンカイ」は「招く」の意味がある。昭和初期ごろまで笠利町内の各地で踊られていたが、現在は節田集落だけに残る。かつては男女の出会いの場でもあったという。2008年に県の無形民俗文化財に指定された。

 

 午後8時ごろから節田生活館であり、踊り手は「塩道長浜」などの掛け合い唄で踊り、互いの手のひらを重ね合わせた。終盤にかけて三味線とチヂン(太鼓)のテンポが速くなると、会場の熱気も最高潮に。最後は六調で締めくくった。

 

 節田婦人会による地元の正月料理「アザンヤセ(アザミと豚骨の煮物)」の振る舞いもあった。朝区長(64)は「集落では節田マンカイの保存会を組織して40、50代を中心に月2回のペースで練習している。独特の芸能を若い世代に継承していきたい」と語った。