美術・工芸は吉村さん 写真・積さん、書道・森田さん 奄美市美展賞決まる

▼美術・工芸部門 吉村英彦さんの「KHAOS」

▼美術・工芸部門 吉村英彦さんの「KHAOS」

  第40回奄美市美術展覧会(風は南から…「奄美」2020AMAMI市美展)の作品審査が22日、同市名瀬の奄美文化センターであった。最高賞の市美展賞は▽美術・工芸部門は吉村英彦さん(54)=奄美市名瀬=のアクリル画「KHAOS(カオス)」▽写真部門は積信一さん(59)=奄美市名瀬=の「冬の奄美」▽書道部門は森田美和さん(71)=徳之島町=の「陳鴻寿」がそれぞれ選ばれた。吉村さんは2年連続の市美展賞受賞となった。

 市美展は奄美市、奄美市教育委員会、奄美市美術展覧会実行委員会が主催。小学生│一般を対象に作品を募り、応募総数は昨年より93点多い1514点だった。部門別は一般が美術84点、写真134点、書道58点。小学生は美術398点、書道535点。

 市美展賞作品について、美術・工芸部門の五反田邦夫審査委員長は「多色を使いながらも色調が整っており、安定感のある画面づくりになっている。空間の広がりを感じる。40回の節目にふさわしい力作」と評価。

 写真部門の中村征夫審査員は「スローシャッターで捉えた柔らかな波の動きと岩が比較され、静と動がうまく表現されている。雪原のようにも見えて印象的」と述べた。

 書道部門の松清秀仙審査員は「行間が際立って美しく、文字の大小のリズム感、墨のかすれの変化が一つのハーモニーとなって浮かび上がる。細やかでありながら大らかさを感じる作品」と講評した。

 市美展は同センターで2月8日に開幕し、同日午後3時から開会式がある。会期は11日まで。

 (市美展賞以外の入賞・入選者名と作品は後日掲載)

見出=受賞の喜びの声

 美術・工芸部門の吉村さん

 「タイトルの『カオス』は混乱や混沌(こんとん)の意味で、新しいものを生み出すときに必要なもの。不安定の中に生まれる新しい価値観をテーマに、奄美の人の想いやエネルギーを表現した。2年連続の受賞は信じられない思い。今後も奄美で学び、感じて得たものを形にしたい」

 写真部門の積さん  「初出品で、受賞と聞き驚いている。龍郷町のかがんばなトンネル近くの海岸で島民には見慣れた風景だが、カメラでしか取れない景色になった。風が強く撮影は苦労したが、報われた」

▼写真部門 積信一さんの「冬の奄美」

▼写真部門 積信一さんの「冬の奄美」

 

 

 

 

 

 

 

 

書道部門の森田さん 「墨のにじみやかすれ、全体の調和に気を付けた。子年生まれなので大きなプレゼントをいただいた気分。これまで毎年挑戦してきたが、最高にうれしい」

▼書道部門 森田美和さんの「陳鴻寿」

▼書道部門 森田美和さんの「陳鴻寿」