伝統の十五夜踊 与論

2019年11月13日

芸能・文化

月明りの下で繰り広げられた十五夜踊(二番組による三者囃子)=11日、与論町

月明りの下で繰り広げられた十五夜踊(二番組による三者囃子)=11日、与論町

 【沖永良部総局】国の重要無形民俗文化財「与論十五夜踊」が11日、与論町の地主(とこぬし)神社であった。一番組と二番組が交互に伝統の踊りを奉納し、島中安穏と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 

 旧暦の3、8、10月の15日に神前に奉納される。1561(永禄4)年に当時の領主が3人の息子に島内、琉球、大和の芸能を学ばせ一つにまとめ上げた芸能とされている。

 

 旧暦10月はその年最後の十五夜踊。両組合同の「雨賜り(あみたぼうり)」に続いて一番組の扇踊り「一度いふて」、二番組の狂言を由来とする「三者囃子(さんばすう)」などが奉納された。

 

 奉納会場の境内の土俵回りには地元住民、観光客らが詰め掛け、月明かりの下で繰り広げられる伝統の踊りを楽しんだ。