入館者150万人突破 奄美図書館

2018年12月16日

芸能・文化

150万人目の入館者となった泉玲央君(中央)と父の智憲さん(左)。右は有村館長=15日、県立奄美図書館

150万人目の入館者となった泉玲央君(中央)と父の智憲さん(左)。右は有村館長=15日、県立奄美図書館

 奄美市名瀬の県立奄美図書館(有村真由美館長)は15日、入館者が150万人を突破した。150万人目となったのは、同市の名瀬信愛幼稚園に通う泉玲央君(5)。記念セレモニーがあり、図書館職員手作りのくす玉で祝福。有村館長から大島紬を使ったかばんやアマミノクロウサギの絵本などが手渡された。

 

 奄美図書館は2009年4月に開館。郷土資料コーナーや学習室などを備え、奄美群島の文化振興を担う中核施設として、市内外から老若男女が来館する。年間入館者は約15万人。12年4月に50万人、15年7月に100万人を突破していた。

 

 150万人目となった玲央君は午後3時すぎ、父の智憲さん(46)と来館。智憲さんは「近所なので散歩がてらよく利用する。(玲央君は)最近字を読めるようになり、気に入った本は何度も読みたがる」と話した。

 

 絵本を受け取った玲央君はタイトルを見つめ、「とんとんとんのこもりうた」と小声で一読。大好きなアマミノクロウサギの絵本のプレゼントに喜んだ。

 

 150万人突破について、有村館長は「多くの子どもや親子連れに利用してもらっている。今後さらに高齢者向けの講座なども充実させ、多くの人の暮らしに役立ち、地域に寄り添う存在を目指したい」と語った。