前山さん(名瀬会)が総合優勝 7人が全国へ 民謡民舞奄美連合大会

2020年11月22日

芸能・文化

協会賞争奪戦で「徳之島節」を歌う前山真吾さん=21日、奄美市笠利町

協会賞争奪戦で「徳之島節」を歌う前山真吾さん=21日、奄美市笠利町

 民謡民舞奄美連合大会(日本民謡協会、同協会奄美連合委員会共催)は21日、奄美市笠利町の県奄美パークであった。奄美群島内外から民謡の年代別7部門に約70人が出場して自慢ののどを披露した。各部門優勝者で競う協会賞争奪戦は成年の部で「徳之島節」を歌い上げた前山真吾さん(37)=名瀬会=が制した。

 

 大会は日本の伝統文化である民謡民舞の保存普及を目的に毎年開かれている。今年は青年21人、成年9人、壮年12人、中年11人、高年一部5人、同二部8人、同三部3人がエントリー。入賞者数は各部門の出場人数に合わせて決定した。

 

 各部門優勝者は来年、東京で開催される全国大会の出場権を獲得。総合優勝の前山さんは全国大会で民謡日本一の内閣総理大臣賞争奪戦に挑む。

 

 福祉施設に勤めながら唄者として活動する前山さんは「久しぶりの出場でかなり緊張したが、自分の出し切れるものは出し切ったので悔いはない。それが結果に出てうれしい。奄美の代表として恥ずかしくないように、自分なりに精いっぱい、島の魅力を唄を通して伝えていけたら」と話した。

 

 大会入賞者は次の通り(敬称略)。

 【青年の部】①辻美里(あやまる会)②界眞子(喜界会)③指宿桃子(奄美芸能徳之島)④宮村美希(徳之島民謡研究会)⑤永田心花(奄美芸能徳之島)⑥上村亜伎通(あやまる会)⑦成瀬茉倫(北大島会)

 【成年の部】①前山真吾(名瀬会)②川畑さおり(喜界会)③川口美和子(山ゆり会)④與優華(同)

 【壮年の部】①茂木幸生(名瀬会)②中ほず美(名瀬会)③朝木綿子(山ゆり会)④栄洋子(北大島会)⑤保須々武(瀬戸内会)

 【中年の部】①本田サユミ(山ゆり会)②岡村昌子(同)③勢田千代美(北大島会)④山田武和(名瀬会)

 【高年一部】①平田久代(名瀬会)②村田頼子(名瀬ルリカケス会)

 【同二部】①嘉川敏子(瀬戸内会)②久保文雄(北大島会)③勝六津江(山ゆり会)

 【同三部】①日置幸男(名瀬ルリカケス会)