岩﨑さん(鹿児島市)が最高賞 民謡民舞奄美連合大会

2018年11月26日

芸能・文化

 協会賞争奪戦で野茶坊節を歌う岩﨑日向子さん=25日、瀬戸内町きゅらしま交流館

協会賞争奪戦で野茶坊節を歌う岩﨑日向子さん=25日、瀬戸内町きゅらしま交流館

 民謡民舞奄美連合大会(日本民謡協会、同協会奄美連合委員会共催)は25日、瀬戸内町きゅらしま交流館であった。奄美群島内外から民謡の年代別7部門に68人が出場。各部門優勝者で競う協会賞争奪戦は青年の部で野茶坊節を歌った岩﨑日向子さんが制した。

 

 大会は日本の伝統文化である民謡民舞の保存、普及を目的に毎年開かれている。会場には満員となる約300人の観客が訪れた。協会賞受賞者は来年12月に開かれる全国大会の内閣総理大臣賞への挑戦権を獲得。各部の優勝者も全国大会各部門への出場権を得た。

 

 岩﨑さんは現在高校2年生で鹿児島市在住。伊津部小学校1年のころから島唄を始め小学校6年生まで奄美に住んでいた。「高校生のうちに全国大会に出るのが夢だった。最高賞は本当にうれしい。有名な唄者たちが出る大会。奄美代表としてきょうよりも良い歌を歌えるように努力して大会に臨みたい」と話した。

 

 審査委員長を務めた日本民謡協会の上玉利三司さんは「奄美は先日の全国大会でも上位入賞者が多く出た。特に少年、青年の部の層の厚さは全国でもトップクラス。将来が楽しみになる大会だった」と総評を述べた。

 

 大会入賞者は以下の通り。(敬称略)

 【青年の部】①岩﨑日向子(あやまる会)②長井舞(北大島会)③岡美里(喜界会)④指宿桃子(奄美芸能徳之島会)⑤森田葉月(徳之島民謡研究会)⑥朝岡明紀(やまゆり会)▽優秀賞 森永あすか(同)

 【成年の部】①川畑さおり(喜界会)②潤さつき(瀬戸内会)③川口成美(北大島会)

 【壮年の部】①中ほずみ(名瀬会)②榮洋子(北大島会)③平久美(同)④茂木幸生(名瀬会)⑤朝木綿子(やまゆり会)⑥吉美智子(同)▽優秀賞 平早代美(名瀬ルリカケス会)

 【中年の部】①勢田千代美(北大島会)②平田久代(名瀬会)

 【高年3部】①福山哲也(瀬戸内会)

 【高年2部】①村山美智子(やまゆり会)②藤山ヨシ子(名瀬ルリカケス会)

 【高年1部】①嘉川敏子(瀬戸内会)②奥田磯子(同)③村田頼子(名瀬ルリカケス会)