平田さん(あやまる会)が最高賞 民謡民舞奄美連合大会

2019年11月17日

芸能・文化

協会賞争奪戦で「いそ加那」を歌う平田まりなさん=16日、奄美市笠利町

協会賞争奪戦で「いそ加那」を歌う平田まりなさん=16日、奄美市笠利町

 民謡民舞奄美連合大会(日本民謡協会、同協会奄美連合委員会共催)は16日、奄美市笠利町の県奄美パークであった。奄美群島内外から民謡の年代別7部門に74人が出場して自慢ののどを披露した。各部門優勝者で競う協会賞争奪戦は青年の部の平田まりなさん(23)=あやまる会=が「いそ加那」を情感豊かに歌い上げて制した。

 

 大会は日本の伝統文化である民謡民舞の保存普及を目的に毎年開かれている。各部門優勝者7人は来年、東京で開催される全国大会の出場権を獲得。平田さんは同大会で民謡日本一を決める内閣総理大臣賞争奪戦に挑む。

 

 平田さんは唄者として東京を拠点に全国各地のイベントなどで活躍している。「2年ぶりに大会に挑戦した。島を離れて暮らしているので、地元で評価してもらえたのがうれしい」と奄美大会を振り返った。これまで、内閣総理大臣賞争奪戦での自己最高順位は5位。来年の全国大会へ向け「夢だった総理大臣賞を取って、奄美と島唄を全国にPRしたい」と抱負を述べた。

 

 大会入賞者は次の通り(敬称略)。

 

 ▽青年(15~33歳) ①平田まりな(あやまる会)②朝岡明紀(山ゆり会)③辻美里(あやまる会)④界眞子(喜界会)⑤成瀬茉倫(北大島会)⑥宮村美希(徳之島民謡研究会)▽成年(34~57歳) ①松崎博文(北大島会)②潤さつき(瀬戸内会)③松崎泰子(北大島会)④昇和美(名瀬ルリカケス会)▽壮年(58~67歳) ①上野小津江(瀬戸内会)②川口成美(北大島会)③平早代美(名瀬ルリカケス会)④朝木綿子(山ゆり会)⑤牧純子(同)⑥吉美智子(同)▽中年(68~71歳) ①平久美(北大島会)②平田久代(名瀬会)③山田武和(同)④渡ヨシノ(名瀬ルリカケス会)⑤本田サユミ(山ゆり会)▽高年一部(72~75歳) ①奥田磯子(瀬戸内会)②水間和代(山ゆり会)③勝六津江(同)▽同二部(76~79歳) ①藤山ヨシ子(名瀬ルリカケス会)②足田広好(名瀬会)③中村祥子(北大島)▽同三部(80歳以上) ①阿部ミネ子(瀬戸内会)②昇喜代子(名瀬ルリカケス会)