徳之島北限の花?/くるだんど節、三京に伝承

2017年01月18日

芸能・文化

くるだんど節の花として天城町三京に伝承が残るオオシロショウジョウバカマ(植物写真家・山下弘さん提供)

くるだんど節の花として天城町三京に伝承が残るオオシロショウジョウバカマ(植物写真家・山下弘さん提供)

 「花ヌ咲チュリヨー 三京山作場ナン 千年カラ 咲チ見ラン 花ヌ咲チュリ」―。島唄「くるだんど節」の一節だ。奄美市名瀬で三味線教室を開く森山博勝さん(65)が歌詞に登場する花を調べたところ、天城町三京地区に花の伝承が残っていることが分かった。地区に自生する「オオシロショウジョウバカマ」がその花で、徳之島が北限。森山さんは「これまで花の名前など疑問を持つことなく歌っていた。奄美大島にはない花。幻の花のイメージで歌われてきた」などと考察した。