朝崎郁恵さん、恩返し公演 天城町

2019年11月13日

芸能・文化

恩返し公演で島唄を中心に12曲を披露した朝崎さん=10日、天城町天城

恩返し公演で島唄を中心に12曲を披露した朝崎さん=10日、天城町天城

 【徳之島総局】唄者として世界的に活躍する瀬戸内町加計呂麻島出身の朝崎郁恵さん(84)のコンサートが10日、天城町防災センターであった。島内外から約650人が訪れ、朝崎さんの独特の歌声に耳を傾けた。

 

 朝崎さんは加計呂麻島の花富生まれ。関東のほか米国やキューバなど世界各国で公演を重ねて奄美の島唄を広め、近年ではNHKBSプレミアム番組「新日本風土記」のテーマ曲「あはがり」などで知られている。

 

 コンサートは自身の唄の原点である「奄美への恩返し公演」の第4弾。朝崎さんは同町出身者と親交があったこともあり、天城町文化協会の協力で実現した。

 

 同日は結シアター手舞ら2団体がオープニングを飾り、舞台に上がった朝崎さんは「若い人たちのステージに力をもらった。2年半前に完成した天城町防災センターのこけら落としのつもりで歌いたい」と第1部では「朝顔」「長朝花」などの祝い唄を歌い上げた。

 

 第2部はピアノやジャンベなどの伴奏で島唄の新たな魅力を披露。最後はアンコールを受けて「あはがり」で全12曲を締めくくった。

 

 来場した同町天城の吉田幸代さん(48)は「朝崎さんの神秘的な歌声に引き込まれ、素晴らしいステージだった」と話した。