洞窟内に中世墓、喜界島で初確認

2015年03月29日

芸能・文化

調査チームから長石の辻遺跡の説明を受ける地域住民ら=28日、喜界町島中

調査チームから長石の辻遺跡の説明を受ける地域住民ら=28日、喜界町島中

 喜界島の島中集落にあるウフヤグチ鍾乳洞入り口付近の洞窟内で昨年12月に見つかり、県が「長石(ながいし)の辻遺跡」と認定した中世墓が28日、地域住民や報道関係者に公開された。出土したのは13世紀前半のものとみられる人骨1体と青磁碗1点。鹿児島女子短期大学と鹿児島国際大学の合同調査チームは「洞窟内で埋葬行為の痕跡が発見されたのは喜界島で初めて。時代が重なる城久遺跡群との比較研究をする上で貴重な史料」と評価。今後、人骨の炭素年代測定など詳しい調査を進める方針だ。

洞窟内の地中から見つかった人骨と青磁碗

洞窟内の地中から見つかった人骨と青磁碗