迫真の演技で観客魅了 沖永良部島

2019年08月19日

芸能・文化

小学生がメインキャストを務めた昼の部の公演=18日、知名町

小学生がメインキャストを務めた昼の部の公演=18日、知名町

  【沖永良部総局】知名町教育委員会主催の島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」(脚本・松永太郎さん)が18日、あしびの郷・ちなで上演された。公演は昼と夜の2回あり、初めて小学生がメインキャストを務めた昼の部では、大人に引けを取らない迫真の演技を小学生らが披露、観客を魅了した。

 

 ミュージカルは2011年に初公演。昨年6年ぶりに再演され、島内の小中高校生ら出演者の情感たっぷりの演技や躍動感あふれるダンスが反響を呼んだ。

 

 えらぶ百合物語は、高校の郷土芸能部に所属するユリが短期留学先の米国で自身のルーツを知り、古里の魅力を見つめ直すという内容。ユリの曾祖母(そうそぼ)ナミとアイザックという名のカナダ人男性によるはかなくも美しい愛の物語。

 

 今年も小中高校生を中心に30人余りの出演者による笑いあり、感動ありのミュージカルに、舞台終了後は会場から大きな拍手が送られた。

 

 舞台後のあいさつで、メインキャストの一人、アイザック役を演じた福山玄太君(小6)は「舞台を通して島のことが好きになった。見てくれた人たちも、この島を好きになってくれたと信じています」。

 

 松永さんは「僕が当初予想していた小学生(の演技)を圧倒的に超えていった。子どもたちの可能性は無限にあると改めて感じた」と出演者をたたえた。