集落の繁栄願う 大和村4集落で豊年祭

2018年10月15日

芸能・文化

他集落の力士も応援出場した豊年相撲=14日、大和村名音

他集落の力士も応援出場した豊年相撲=14日、大和村名音

  旧暦9月9日(クガツクンチ)を前に14日、大和村の国直、湯湾釜、思勝、名音の4集落で豊年祭があった。名音集落(納教芳区長、113世帯196人)では、豊年相撲や仮装した女性たちによるユニークな「中入り」、八月踊りなどで日ごろの労をねぎらい合い、集落の繁栄を願った。

 

 敬老会を兼ねて名音生活館で開催。奄美市の名瀬在住者ら出身者も多数駆け付け、地域のお年寄りの長寿を祝った。

 

 未就学児から青壮年団員までまわし姿の男衆約20人が午後1時ごろ、名音神社で安全を祈願した後、納区長を先頭に振り出しで集落内を練り歩いた。

 

 豊年相撲では新生児土俵入りや他集落の力士の応援出場もあった。取組の合間には出身者らが祝舞、祝唄などを披露した。中入りは、男装した婦人会メンバーが食べ物などを担いで入場した後、ダンスで花を添えた。

 

 満清久壮年団長(44)は「子どもたちの参加が多く、お年寄りが喜んでいてよかった。毎年協力してくれる出身者のふるさとを思う気持ちに感謝する」と話した。

 

 同村の豊年祭は旧暦の8月15日と9月9日を祭り日とし、直近の日曜日に開催している。名音集落では旧暦9月9日の17日も祭事と力士による振り出し、奉納相撲を執り行う予定。