しまゆみた狂言に笑顔 喜界町上嘉鉄

上嘉鉄ゆみたで狂言「附子」を上演した小学生=21日、喜界町上嘉鉄(提供写真)

上嘉鉄ゆみたで狂言「附子」を上演した小学生=21日、喜界町上嘉鉄(提供写真)

    地元の小学生がしまゆみた(方言)で狂言を演じる「わらび・はてぃとぅ(上嘉鉄)ゆみた狂言」発表会が21日、喜界町上嘉鉄のあゆみ幼稚園体育館であった。喜界島言語文化保存会(生島常範会長)と、上嘉鉄ゆみた語ろう会(大友照子会長)が主催。児童8人が狂言「附子(ぶす)」を上演した。ユーモラスなストーリーとしまゆみたがマッチし、会場に笑顔があふれた。

 

 狂言上演は2016年に始め、4回目。講師は京都在住の狂言師、河田全休さん。新型コロナウイルスの感染拡大のため、河田さんの来島は1回のみ。2回はオンラインで指導した。しまゆみたは地域のお年寄りが半年間、みっちり教えた。

 

 「附子」は屋敷の留守番を命じられた使用人の話。主人から猛毒だと聞かされていたつぼの中身が、黒砂糖の水あめだと知った使用人が食べ尽くしてしまう。使用人は主人に一生懸命、言い訳する。伝統的喜劇として人気がある。

 

 児童たちの演技は狂言の衣装をまとい、本格的。元気よく上嘉鉄ゆみたを話す子どもたちに観客も大満足だった。

 

 附子に続いて河田さんが喜界島の民話「ひなた山」を基に作った創作狂言のDVDを上映。河田さんはリモートで小舞「ささめ雪」、祝言「猿唄」も披露し、伝統芸能の奥深さを伝えた。

 

 発表会を終えて、児童たちは「最初は、しまゆみたが難しかったが、じいちゃんやばあちゃんと話すうちに楽しくなってきた。もっと上嘉鉄の言葉を覚えたい」と話した。