アカショウビンの翼、剥製に 北高生が解剖体験

アカショウビンの翼の剥製を作った中村さん(左)と川上さん=19日、奄美市笠利町

アカショウビンの翼の剥製を作った中村さん(左)と川上さん=19日、奄美市笠利町

 県立大島北高校(奄美市笠利町、下髙原涼子校長)の生徒有志はこのほど、校内で死んでしまったアカショウビンの剥製製作に取り組んだ。奄美市立博物館の平城達哉さんと奄美いんまや動物病院の伊藤圭子さんを講師に招き、解剖教室を通して奄美の生物や環境への関心を高めた。

 

 今年6月に同校の窓にぶつかって死んでしまったアカショウビン。自然保護関係の進路を志す中村優香さん(17)=普通科3年=が「剥製にしたい」と、生物の授業を受け持つ菊地梨香教諭に相談し、夏休み中に講師を招いての解剖教室が実現した。

 

 生徒4人が参加し、奄美いんまや動物病院で保管していたものを含む2羽のアカショウビンを解剖。体長や体重を計測したり、それぞれの健康状態について教わったりしながら翼の部分を剥製にした。

 

 2週間乾燥させて完成した剥製を見た中村さんは「あんなに小さな体の中に人間と同じように細かな臓器があることを知ることができて感無量」と解剖教室を振り返り、「将来は奄美に帰ってきて自然保護の仕事をしながら森中を駆け巡りたい」と笑顔を見せた。

 

 将来の夢は医師という川上寛斎さん(17)=普通科2年=は「自転車で登下校しているが、通りがかる動物を見る目が変わった。小さな体の中の臓器が周期的に動いていることに感動する。出た食事は残さず食べなきゃなと思った」と話していた。