アユの生態、観察法学ぶ 住用、戸口小が合同開催

リュウキュウアユの姿を探す児童ら=13日、奄美市住用町

リュウキュウアユの姿を探す児童ら=13日、奄美市住用町

  奄美市住用町の住用小学校(久永浩幸校長、児童14人)と龍郷町の戸口小学校(髙司聖保美校長、児童41人)は13日、住用町役勝橋の上流でリュウキュウアユの観察会を開いた。児童らはシュノーケルと水中メガネをつけて川の中をのぞき、奄美大島だけに天然の個体が残るリュウキュウアユの姿を探した。

 

 リュウキュウアユは環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に位置付けられ、県も条例で希少種に指定し保護している。主に住用町の川内川、住用川、役勝川、宇検村の河内川などで姿を見ることができ、龍郷町の戸口川も近年復活しつつある。

 

 奄美リュウキュウアユ保全研究会(会長・四宮明彦元鹿児島大学教授)の発表によると、海水温の上昇などが要因でリュウキュウアユの個体数は2018年春の5万6733匹から19年春は3499匹にまで激減。調査を開始した06年以降、過去最低だったことが分かった。

 

 観察会には住用小の全校児童と戸口小の5年生11人が参加。同研究会の米沢俊彦さん、鹿児島大学水産学部の久米元さん、奄美大島自然保護協議会の又野峰誓さんがリュウキュウアユの生態や観察の仕方を指導した。

 

 児童たちはリュウキュウアユのほか、エビやハゼ、貝類なども夢中になって観察。「一匹だけリュウキュウアユが見られた」「アユ以外の生き物はたくさんいる」などと喜んだ。

 

 住用小4年の濱本紫音さん(9)と戸口小5年の太利千寿さん(11)は「リュウキュウアユが少しでも増えるようにポイ捨てせず、自然を守っていきたい」と話していた。

 

 観察会に際し、赤穂産業㈱(本社・奄美市名瀬、竪山兼二朗社長)が観察場周辺の草刈りを実施。児童らの安全な学習環境づくりに貢献した。