コロナで変わる修学旅行 奄美群島内で実施も

カヌー体験で国立公園のマングローブ林を堪能した児童ら=28日、奄美市住用町

カヌー体験で国立公園のマングローブ林を堪能した児童ら=28日、奄美市住用町

 新型コロナウイルスの影響を受け、奄美群島内の小・中学校で修学旅行の計画を見直す動きが出ている。1学期中の実施を予定していた学校はすべて2学期以降に変更。龍郷町と宇検村、喜界町、伊仙町の9校は来年度に延期を決めたほか、感染状況などを踏まえて旅行先を県外から県内や地元に切り替える学校も多く、関係者は旅行会社との調整や現地の情報収集に追われている。

 

 知名町内の5小学は、行き先を沖縄県から奄美大島へ変更。知名小学校(長野秀樹校長)と下平川小学校(林賢介校長)の6年生計45人は26日夜、定期船で奄美大島入りした。

 

 一行は27日、奄美市内や龍郷町で、本場奄美大島紬の製造工程見学や奄美の生き物観察などを実施。28日は奄美市住用町の「黒潮の森マングローブパーク」でカヌーを体験し、瀬戸内町では奄美戦史模型資料館や旧陸軍弾薬庫跡を訪れ平和学習も行うなど、3泊4日の日程で島内各地を巡り、奄美大島の歴史や伝統文化、自然に触れた。

 

 知名小6年の平野麗奈さん(12)は「奄美大島に来たのは初めて。ハブが怖くて印象に残っている。カヌーは難しかったけど魚のチヌも見ることができて楽しかった」と笑顔。

 

 知名小の長野校長は「スポーツ大会や買い物で訪れる場所というイメージが変わったのではないか。いい体験になった」と話した。

 

 今回の修学旅行は奄美航空ツーリスト(奄美市名瀬)が企画し、あまみ大島観光物産連盟も協力した。奄美航空の烏野耕三・旅行部部長は「教育旅行は着地型の資源を活用する。世界自然遺産登録を前に、奄美大島での小学生向けの旅行の可能性を提示したい。子どもたちにリピーターになってもらえたら」と語った。