サンゴの生態と価値学ぶ 与論町

増殖用のサンゴ苗づくりを体験する児童ら=14日、与論町漁協

増殖用のサンゴ苗づくりを体験する児童ら=14日、与論町漁協

 「サンゴの勉強会&苗作り体験」が14日、与論町漁協(阿多美智雄組合長)であった。同町立那間小学校の5、6年生と与論小学校の5年生計53人が参加。講義や体験活動を通してサンゴの生態と、その価値を学び、海洋環境の保全意識を高めた。

 

 勉強会は同島周辺のサンゴ増殖プロジェクトに共同で取り組む共和コンクリート工業㈱(本社・北海道)と同漁協の共催。関西大学化学生命工学部の上田正人教授と、同4年の猿渡ちひろさんを講師に招いて実施した。

 

 猿渡さんはサンゴの生態に加え、サンゴ礁が島周辺の水産資源の保全や天然の防波堤の役割も果たし、人の暮らしに欠かせない存在であることなどを紹介。「サンゴ礁は世界の海のわずか2%にしかないが、海の生き物の4分の1はサンゴ礁に生息していると言われている」と、その価値を強調した。

 

 講義後、児童たちは漁協職員らのアドバイスを受け、未利用資源の黒糖焼酎かすで作った基盤材(栄養価を含んだブロック)に、サンゴ苗を針金とペンチで取り付ける作業を体験した。

 

 与論小5年の柳田賢斗君(11)は「自分たちで取り付けたサンゴ苗が何年後か、大きくなったところを見てみたい」と話した。

 

 児童らが固定したサンゴ苗は約半年間の中間育成を経て、同島沖合のサンゴ増殖に適した場所に植え付ける計画。