バレイショ実証栽培スタート 徳之島高総合学科

実証栽培に向け、バレイショを植え付ける徳之島高校生物生産系列の生徒ら=22日、伊仙町伊仙

実証栽培に向け、バレイショを植え付ける徳之島高校生物生産系列の生徒ら=22日、伊仙町伊仙

 県立徳之島高校総合学科生物生産系列の3年生が22日、伊仙町の旧徳之島農業高校内のほ場で、自作の発酵液を活用したバレイショの実証栽培を始めた。施肥量の異なる畝に自作のジャガイモ発酵液を散布し、来年1月下旬の収穫で収量や品質などを比較する計画だ。調査結果は2月1日に予定している学習発表会で報告する。

 

 2017~18年期の徳之島産バレイショは、出荷が始まった今年2月上旬は生産者手取り価格が1㌔当たり130円と平年並みだったが、豊作や出荷時期の他産地との重なりなどを背景に、3月ごろから価格が低迷。採算ラインとされる1㌔当たり70円を下回る50円前後まで暴落した。

 

 生物生産系列の3年生4人は今後もバレイショ価格が低迷する年が出る可能性があるとして、課題研究授業のテーマに「施肥量の削減による生産コストの縮減と収量の維持」を選定。植物活性剤を活用した農作物の栽培事例などをヒントに4月、バレイショの葉っぱやヨモギ、糖みつ、魚のアラなどを原料とする独自の発酵液を製作した。

 

 バレイショ植え付けに向け、トラクター後方に設置するバレイショ植え付け機器も自作。22日は生徒自らトラクターを操縦し、1㌃のほ場に種イモを植え付けた。

 

 畝は3列設け、施肥量を通常の①50%②70%③100%―とした。12月下旬ごろから、①と②の畝に週1回ペースで計3回、適量の液肥を加え500~1千倍に希釈した発酵液を散布する。

 

 同校教諭によると、バレイショ栽培では通常10㌃当たり約320㌔の肥料が必要になるという。発酵液の活用で肥料を半減しても収量が維持されれば、生産コストは10㌃当たり約1万3千円の削減が見込まれる。

 

 3年生の廣真人さん(18)は「収量はもちろん、病気になりにくい品質の良いジャガイモができれば」と期待を寄せた。