一村の気分で絵手紙 終焉の地で児童が活動 奄美市

田中一村終焉の地で絵筆を握る一村キッズクラブの児童たち=17日、奄美市名瀬有屋町

田中一村終焉の地で絵筆を握る一村キッズクラブの児童たち=17日、奄美市名瀬有屋町

 奄美を描いた日本画家・田中一村(1908~77年)の活動を顕彰する「一村キッズクラブ」(奄美パーク田中一村記念美術館)は17日、奄美市名瀬有屋町の一村終焉(★しゅうえん)家屋で絵手紙描きに挑戦した。参加した児童は、身の回りの動植物など思い思いの絵を楽しそうに描いていた。

 

 一村キッズクラブは、現代の奄美の子どもたちに田中一村を顕彰していこうと、2020年に結成。現在小学生5人、中学生19人の計24人が活動している。有屋にある一村の家保存のため、毎月1回、清掃活動をしている。

 

 17日には奄美市内から5人が参加。家屋の清掃活動をした後、絵手紙描きに挑戦。室内に座り、絵筆を握る子どもたちの姿は、まるで小さな一村さん。有川幸輝学芸専門員は「一村さんもこうやってここで描いていたんだよ」と解説していた。

 

 奄美市笠利町屋仁から参加した松尾結さん(10)は絵を描くことが大好き。田中一村の作品も好きだったことから昨夏入会した。絵手紙には、12色の水彩絵の具と画用墨汁を使い、ブブ木に飾られた色とりどりの「ナリムチ」を描いていた。「初めて絵手紙を描いた。おじいちゃんに送りたい」と話した。