不審者から児童を守れ 奄美市名瀬

訓練で協力して不審者役を取り押さえる教諭ら=9日、名瀬小学校

訓練で協力して不審者役を取り押さえる教諭ら=9日、名瀬小学校

 奄美大島の小中学校教諭を対象とした学校安全教室(県教育委員会主催)が9日、奄美市の名瀬小学校などで開かれた。教諭約50人が参加。不審者への対応訓練を通して、不測の事態から児童生徒や自身を守るための対応法を学んだ。

 同教室は教諭らの夏休みを利用して毎年行われている。今年5月に川崎市で登校のためのスクールバスを待っていた児童が刃物で切り付けられ、児童ら19人が死傷した事件を受け、校内だけでなく、登下校時の校外も想定に加えて実施された。

 不審者対応訓練には奄美警察署の署員が協力。不審者役の署員は大声を上げて室内に侵入しようとしたり、いきなり無言で侵入したりとさまざまな状況を再現。教諭らは不審者と対峙(たいじ)したり、刃物を持って暴れだした不審者をさすまたで取り押さえるなど、状況に応じた行動ができるかを実践で確かめていた。

 訓練に参加した奄美市内小学校の30代女性教諭は「訓練だと分かっていても頭の中が真っ白になり何もできなかった。普段からしっかり対策を考えておく必要があると痛感した」と振り返った。

 訓練後は講師に招かれた高知県教委学校安全対策課の吉門直子企画監が「『生きる力』を育むこれからの安全教育」と題して講演した。