久慈白糖工場の復元模型完成 27日、文化祭で展示 古仁屋高校

製作した復元模型を前に、久慈の白糖製造工場について説明する生徒=22日、瀬戸内町の県立古仁屋高校

製作した復元模型を前に、久慈の白糖製造工場について説明する生徒=22日、瀬戸内町の県立古仁屋高校

 瀬戸内町の県立古仁屋高校(大山良一校長)の生徒12人がこのほど、幕末から明治にかけて同町久慈集落で稼働した白糖製造工場の復元模型を完成させた。22日、同校で報道陣を招いたお披露目会があり、生徒が模型を使って当時の最先端技術を結集した工場設備や製造工程などを解説。「このような近代的な工場が久慈に建っていたこと、島津斉彬の発想力と、それを形にした五代友厚とトーマス・グラバーの実行力に驚いた」などと語った。模型は27日に開催される同校文化祭で展示する。

 

 白糖製造工場は、薩摩藩が手掛けた「集成館事業」の一環で、久慈、金久(奄美市名瀬)、瀬留(龍郷町)、須古(宇検村)の4カ所に建設された。久慈工場は面積約2400平方メートル。1867(慶応3)年に完成、71(明治4)年まで稼働した。

 

 模型作りに取り組んだのは1、2年生の地理歴史教科選択者。今年7月、同町教育委員会でのインターンシップ(就業体験)で地元の近代遺跡について学んだことをきっかけに、白糖製造工場を来年2月に県本土で開催される「維新未来博」の研究発表テーマに決めた。

 

 模型製作に当たっては機械工学を専門とする大山校長が監修。資料を基に、工場の建物や煙突だけでなく、当時の白糖製造工程もできるだけ忠実に再現した。大きさは縮尺50分の1となる180センチ×54センチとし、材料はペットボトルや空き缶、ダンボール、ストローなどを利用。12人が授業や部活の空き時間に協力し、2週間余りで完成させた。

 

 生徒を代表してお披露目会に出席したのは濵田怜弥さん(17)、奥村芽生さん(17)、岩木乙香さん(16)、福沢あさひさん(16)の2年生4人。発表に向け、岩木さんは「ただ興味があってインターンシップに参加したが、模型製作までできたことに自身もびっくりしている。いろんな人の前で堂々と発表できるようにもっと調べたい」と張り切っていた。

 

 28日には地元小学生を対象に、生徒ガイドによる白糖製造工場跡バスツアーを計画している。