人工ふ化のヤンバルクイナ観察 沖縄本島・やんばる視察最終日

人口ふ化で生まれたヤンバルクイナを観察する奄美こども環境調査隊の隊員たち=3日、沖縄県国頭村の生態展示学習施設

人口ふ化で生まれたヤンバルクイナを観察する奄美こども環境調査隊の隊員たち=3日、沖縄県国頭村の生態展示学習施設

 奄美市内の小中学生6人で結成した奄美こども環境調査隊(奄美市教育委員会、南海日日新聞社主催)の沖縄本島北部・やんばる地域視察は3日、国指定天然記念物ヤンバルクイナの生態や保護活動について学んだ。国頭村の生態展示学習施設を訪れた隊員たちは、人工ふ化で生まれたヤンバルクイナを観察。間近で見る姿に興奮した様子でカメラに収めていた。

 

 ヤンバルクイナは、太くて赤いくちばしと足、胸にある白と黒のしま模様が特徴。日本で唯一、飛べない鳥としても有名で、やんばる地域だけに生息している。

 

 隊員たちは「安田くいなふれあい公園」内にある、やんばるの森を再現した飼育スペースでヤンバルクイナ1羽を観察。餌を探したり、木に登る様子などが見られた。施設スタッフから、野生のヤンバルクイナが犠牲になるロードキル(輪禍死)や野生化したイヌ、ネコの問題について聞き取り、保護活動への理解を深めた。特別な許可を得て、一般公開されていない環境省ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設も視察した。

 

 隊員の幸多羚愛さん(伊津部小6年)は「初めて見たヤンバルクイナはかわいかった。ロードキルなどを減らして希少動物を守っていかなければならないのは奄美も同じ。一人一人が真剣に考えることが大事だと思う」と話していた。

 

 現地視察はこの日が最終日。共に調査・学習してきた奄美、沖縄の隊員たちは別れを惜しみつつ、それぞれの地域が抱える環境問題の解決に向けて取り組んでいくことを誓い合った。