古仁屋高生と田中さんが久慈白糖工場テーマに講演会

古仁屋高校生の発表などで久慈白糖工場の歴史を学んだ講演会=9日、瀬戸内町久慈公民館

古仁屋高校生の発表などで久慈白糖工場の歴史を学んだ講演会=9日、瀬戸内町久慈公民館

 幕末から明治初期にかけて瀬戸内町久慈集落で稼動していた「久慈白糖工場」をテーマにした講演会が9日、同集落であった。県大島支庁総務企画部長の田中完さんと古仁屋高校生徒が当時の歴史や世界文化遺産との関わりなどを分かりやすく解説。同校生徒は「奄美大島の白糖工場跡を『日本スイーツの聖地』に」などとその価値を強調した。

 

 講演会は同工場の復元模型を製作した古仁屋高校と集落、町、県が一体となって企画。会場にはその復元模型も展示された。

 

 田中さんは自身も遺産登録に関わった世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」について解説。奄美大島にあった久慈を含む4カ所の白糖工場跡は「集成館事業の関連遺産として世界遺産とつながっている」として、観光と組み合わせることによる相乗効果を期待した。

 古仁屋高校は2年生の濵田怜弥さん、奥村芽生さん、岩木乙香さん、福沢あさひさ

んが発表。久慈白糖工場の概要や歴史などを説明し、「日本で最初に稼働していた近代的な白糖工場跡は『日本スイーツの聖地』として売り出せるのでは」とする一方、跡形が何も残っていないことや資料、知名度不足など観光資源となるための課題を訴えた。

 

 講演会には地域住民ら約40人が来場し、熱心に耳を傾けた。同集落の武田政利さん(78)は「地元の人でも知らないことが多く、こういうイベントを通してPRしてもらえるのはいい」と話した。