各地で中学校など卒業式 奄美群島

在校生の送辞に涙をこらえる卒業生=12日、奄美市住用町の市小中学校

在校生の送辞に涙をこらえる卒業生=12日、奄美市住用町の市小中学校

 奄美群島のほとんどの中学校と小中併設校で12日、卒業式があった。出席者が見守る中、卒業生は思い出を胸に学びやを巣立った。

 

 奄美市の市小中学校(神宮司善文校長、児童7人、生徒4人)では、児童生徒や保護者、地域住民ら約50人が式に出席し、小中2人ずつ計4人の門出を祝った。

 

 神宮司校長は「市校で学んだことに誇りと自信を持ち、夢に向かって大きく羽ばたくことを願う」と式辞。

 

 小学生のお別れの言葉に続き、中学1年生の山本陸人さんが卒業する3年生の谷口隆太さんと中村海翔さんに向け「2人の存在はとても大きなものだった。寂しい気持ちでいっぱいだが、先輩方の教えを胸にこれからの日々を過ごしていく」と送辞を述べた。

 

 奄美くろうさぎ留学の1期生だった谷口さんは「全校児童生徒11人で大きな兄弟のように過ごした学校生活。すべてが忘れられないかけがえのないもの」、中村さんは「小学生の時から級友がおらず寂しい思いをしていた。切磋琢磨(せっさたくま)できる隆太さんの存在に喜びを感じ、私にとって大切な出会いになった」などと振り返りながら保護者らへ感謝の言葉をつづった。

 

 新型コロナウイルス感染防止のため、各校で式典の規模縮小や延期などの措置が取られている。同校は会場入り口に消毒液を用意。参加者の席の間隔を広く取り、窓や扉を開けた状態で式を実施した。宇検村は阿室小中が17日、田検中が18日にそれぞれ式を延期している。

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 県大島教育事務所によると、大島地区内の中学校では1066人(男子534人、女子532人)が卒業。卒業生がゼロの中学校は宇検村の久志、名柄、瀬戸内町の諸鈍、与路、油井の5校。卒業生が1人の中学校は奄美市住用町の東城、徳之島町の手々の2校だった。瀬戸内町の秋徳小中学校は2020年度から休校となる。