天然記念物群生林と群倉見学 世界に誇る地域の宝再確認 大和っ子スクール最終講座

 

オキナワウラジロガシの巨木に見入る児童ら=2日、大和村大和浜

オキナワウラジロガシの巨木に見入る児童ら=2日、大和村大和浜

  大和村教育委員会と同村子ども会育成連絡協議会主催の「2019年度大和っ子スクール・集落遺産探訪」が2日、同村大和浜であった。国指定天然記念物のオキナワウラジロガシ林と県指定文化遺産の群倉(ぼれぐら)を見学。地元の歴史を伝える「集落遺産」から昔の人の暮らしと自然との関わり方を学び、世界に誇る地域の宝を見つめ直した。

 

 スクールは地域の自然や人材を生かした体験活動で子どもたちの自立性や協調性などを育むことが目的。最終講座のこの日は児童9人が参加し、村文化財保護審議員の中山昭二さん、龍郷町の大工で高倉のふき替え職人の中村博志さんが講師を務めた。

 

 大和浜には直径50㌢超のオキナワウラジロガシが100本以上群生している。一行は遊歩道を15分ほど上り、直径1㍍以上の巨木に到着した。中山さんが「昔の人は水源確保と斜面崩壊防止のために山を守ってきた」と解説すると、児童たちは感心した様子で巨木を見つめたり、写真に収めたりしていた。

 

 群倉では中村さんが昨年の台風で傷んだ屋根のふき替えを実演。かつては住民が交代でふき替えていたことや大和村では屋根材にササの葉を使っていたことなどを説明し、「今は人手や材料が足りなくなってしまった。高倉を保存するためにもよく見て覚えてほしい」と語り掛けた。

 

 この日は高倉の倉庫部分も公開され、中に入った児童たちは「クーラーがついているみたいに涼しい」「意外と広い」などと驚いていた。名音小2年生の髙藤陽星君は「高倉もオキナワウラジロガシも初めて近くで見て、大事にしたいと思った。来年の大和っ子スクールも楽しみ」と話していた。