奄美市で学力向上フォーラム

読む力をテーマに意見交換したパネルディスカッション=23日、奄美市名瀬

読む力をテーマに意見交換したパネルディスカッション=23日、奄美市名瀬

 奄美市学力向上フォーラム(市教育委員会主催)が23日、同市名瀬の奄美文化センターであった。「読む力と学力」をテーマに児童生徒や学校、保護者、地域代表がパネルディスカッション。「読書は学力や人間形成に不可欠」などとして、学校や家庭での読書環境づくりの重要性を再確認した。

 

 市教委が現状と施策を紹介した。昨年度の学習定着度調査から「文章や図表、グラフ等の読み取りや関連付けができておらず、何を答えるのか問題文から読み取れていない」と分析。フォーラムテーマを「読む力」に設定した経緯を説明した。

 

 パネルディスカッションは5人が登壇した。年間300冊以上読書する西田遊音さん(小宿小6年)は「文章が理解しやすくなった。知識も増えた」と強調。萩原かほさん(芦花部中2年)は、両親の読み聞かせなど幼いころから身近に本のある環境が読書好きにつながったと振り返った。

 

 授業での新聞活用事例を紹介した手花部小の尾辻孝徳教頭は「感想を話す、書く活動は相手に伝えること。思いを再考する作業が必要になる。次に感想を聞いた人が質問する双方向の対話も大事にした。それが読解力や表現力を育んだ」などと語った。

 

 保護者代表の勝村克彦さん(小宿小PTA会長)は市PTA連絡協議会と地元メディアの読書プロジェクトを取り上げた。家庭での取り組みも重要と位置付け、「読むことは学力や人間形成に不可欠。親子で本について語って」と呼び掛けた。

 

 会場との質疑では紙媒体とICT活用の違い、新聞記事を宿題に取り入れた事例も話題に上がった。

 

 続いてNPO法人霧島食育研究会の千葉しのぶ理事長が講演し、「食育は人の心を耕す道具。わが子の心に温かな食卓の思い出を残してあげて」と話した。