子育て支援を考えるシンポジウム 保育を高める研究集会最終日

子育て支援について討論したシンポジウム=28日、奄美市名瀬の奄美文化センター

子育て支援について討論したシンポジウム=28日、奄美市名瀬の奄美文化センター

 第32回保育を高める研究集会(日本保育協会など主催)最終日は28日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。シンポジウムがあり、「子育て支援について考える」をテーマに専門家や保育園長ら4人が討論。「子は宝と捉え、保育所、家庭、地域の中で連携した支援を」などと訴えた。

 

 シンポジスト(意見発表者)は長崎大学准教授・小西祐馬さん、神戸市委託発達障害ピアカウンセラー・笹森理絵さん、地元奄美市の春日保育園長・白濱律子さん。コーディネーター(調整役)は保育園を考える親の会代表の普光院亜紀さんが務めた。

 

 白濱さんは保育士、園長などを務めた経験から「職員間でしっかり話し合うことの大切さを痛感。職員が同じ気持ちで関わるチーム力が大事」と強調。保護者との面談を繰り返すことで信頼関係を築き、悩みを聞く親子支援の重要性も語った。

 

 小西さんは子どもの貧困について解説。「経済的困窮から不十分な衣食住、低学力、虐待・ネグレクト(育児放棄)など複合的な困難(貧困)となる。それに対抗するには連鎖した支援が必要」と語った。

 

 笹森さんは発達障がいの当事者であり、3人の子どもの子育て経験から発達障がいのある子どもの支援について、「できないことを怒るのではなく、どうして失敗するのか特性を理解して教えてほしい」と訴えた。

 

 同集会は全国から保育施設代表者、職員ら565人が参加して27日開幕。「すてきな保育を紡ぐ結(ゆい)の力~くゎやたから(子は宝)~」を統一テーマに、講演会や分科会などで学びを深めた。