学校存続の効果を解説 「高校魅力化PJ」で藤岡さん講演 知名町

地元高校生にオンラインで質問に答える藤岡さん(手前)=14日、知名町

地元高校生にオンラインで質問に答える藤岡さん(手前)=14日、知名町

 【沖永良部総局】講演会「こども×島の未来×本気~高校魅力化プロジェクトから考える」(知名町主催)は14日、知名町のおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちなであった。島根県海士町で同プロジェクトに携わったPrima Pinguino(東京都)代表取締役で産業能率大学教授の藤岡慎二さんが講演。プロジェクトの考え方を説明し、「学校存続はゴールではなく結果。存続を目指す高校に誰も行かせたがらない。生徒が行きたい、保護者が行かせたい、地域が生かしたいと思う魅力づくりを」と強調した。

 

 高校魅力化プロジェクトは、学校、行政、地域住民が協働し、魅力的な学校をつくることで学校存続や地域活性化につなげる取り組み。海士町の県立高校で始まり、全国各地の自治体で導入されている。講演会は、島民にプロジェクトへの理解を深めてもらおうと初開催した。

 

 藤岡さんは高校存続が地域にもたらす経済効果や人口減対策につながるとする研究資料などを示して解説。▽その地域・学校でなければ学べないカリキュラム改革▽学力・進学保証をする公営塾の設置▽全人教育でリーダーシップやコミュニケーション能力を育む教育寮―を3本柱とした各地の魅力化の取り組みを紹介した。

 

 70人が来場したほか、オンラインで和泊町の結ホールや沖永良部高校、自宅などから33人が聴講。講演後に質疑応答があった。沖永良部高校生から「藤岡さんが思う魅力的な高校は」との質問に、藤岡さんは「理想の高校はここだというのはあえて言わないでおきたい。学校、地域、行政が協働し、魅力化に向けて話し合っている状態で半分成功かなと思う」などと答えた。