学童保育は開所、時間拡大 奄美市

放課後児童クラブに登所する児童ら=4日、奄美市名瀬

放課後児童クラブに登所する児童ら=4日、奄美市名瀬

 新型コロナウイルスの感染防止のため、奄美市内の小学校で臨時休校が始まった4日、保護者会などが運営する市内11カ所の放課後児童クラブ(学童保育)は利用時間を拡大して午前8時から開所した。子どもを預ける保護者らは「仕事を休めないので助かる」と安堵(あんど)する一方で、感染を心配する声も聞かれた。施設の指導員らは検温や手洗いなど、普段以上の予防対策に追われた。

 

 奄美市名瀬の朝日小学校内では利用者の増加に伴って2010年度に施設が増設され、現在二つの学童保育が運営されている。利用者は「第1ひまわりクラブ」が約50人、「第2ひまわりクラブ」が約90人。

 

 第2ひまわりクラブでは4日、午前8時ごろから次々と登所する児童の姿が見られた。小学1、2年生の男児2人を預けに訪れた病院勤務の30代女性は「感染者が出れば一気に広まる心配はあるが、仕事を休むのは難しいので助かった」とほっとした表情を見せた。

 

 同じく小学1、2年生の男児2人を送り届けた団体職員の40代男性は「全国で感染が広がっているので、休校はやむをえない。学童も閉所したほうがいいが、子どもだけで留守番するのは難しい」と困惑する。

 

 保護者が勤務時間を短縮したり、児童を祖父母に預けるなど、利用を控える動きもあり、2施設の利用者は通常の6割ほどにとどまった。それぞれ利用前に検温を行い、こまめな手洗いや換気、おもちゃの消毒など予防対策を強化した。

 

 主任指導員を務める豊島瑞枝さん(56)、森愛さん(37)は「保護者が安心して働けるように、できることを徹底したい」と力を込める。2施設ともマスクやトイレットペーパー、消毒液などが不足し、頭を悩ませている。「購入数が制限されているので、店舗をいくつも回って確保しなければならない。マスクは子どもたちと手作りしようと思う」と話した。

 

 開所時間の拡大に伴い、各施設では指導員の不足が課題となった。奄美市教育委員会は、各小学校の支援員が応援に入るなど「学校側が柔軟に対応する」としている。

 

 奄美大島、喜界島、徳之島の16クラブで組織する奄美地区児童クラブ連絡会の川内美和子会長は「教委やNPO法人、専門学校の学生の協力も得て増員できそう。本当にありがたい」と話した。