宇検の歴史などテーマに中学校集合学習

屋鈍遺跡の貝符を手に解説する県立埋蔵文化財センターの大久保次長=16日、宇検村

屋鈍遺跡の貝符を手に解説する県立埋蔵文化財センターの大久保次長=16日、宇検村

 宇検村教委主催の中学校集合学習「ワクワク考古楽」が16日、宇検村の生涯学習センター「元気の出る館」であった。県立埋蔵文化財センターの大久保浩二次長(56)が「奄美の歴史 宇検の歴史」をテーマに講話。村内3校の生徒が参加し、古代から近世にかけて奄美大島内で出土した遺物の実物などに触れて郷土の歴史に思いをはせた。

 

 田検、名柄、阿室の各中学校から36人が参加。大久保次長は、県内での発掘調査を基に旧石器時代から近代の奄美大島での人の暮らしを考察した。

 

 約2千年前の弥生時代の遺跡とされる屋鈍遺跡から出土した「貝符」(貝に模様を刻んだペンダント)を紹介し、「身近にある貝を上手に使用し、生活の道具とする知恵が当時の奄美にあった」と説明した。

 

 大久保次長は、近代では幕末~明治初期に作られた奄美大島の4カ所(奄美市名瀬金久、宇検村須古、龍郷町瀬留、瀬戸内町久慈)の白糖工場について解説して▽工場は東京・銀座のレンガ街などを手掛けたアイルランドの建築技師ウォートルスが建設した▽須古の工場に高さ約30メートルの煙突があった―ことにも触れ、「当時の日本最先端の西洋レンガ建築だった」と話した。

 

 県内で出土した埋蔵文化財センター所有の土器や石器、貝符やレンガなど約20点に触れる体験もあり、生徒たちは手触りや重さなど興味深そうに確認していた。

 

 田検中3年の泉将太さん(15)は「須古の白糖工場の大きな煙突など初めて知ることが多く勉強になった。屋鈍の貝のペンダントは小さい中に繊細な模様があってびっくりした」と話した。

土器を興味深そうに観察する中学生=16日、宇検村

土器を興味深そうに観察する中学生=16日、宇検村