島尾文学の世界を堪能 朗読と音楽のつどい 大島北高校

生徒らが島尾文学の世界を堪能した「朗読と音楽のつどい」=24日、奄美市笠利町

生徒らが島尾文学の世界を堪能した「朗読と音楽のつどい」=24日、奄美市笠利町

 NPO法人島尾敏雄顕彰会(潤井文子理事長)主催の「朗読と音楽のつどい」が24日、奄美市笠利町の県立大島北高校(下髙原涼子校長、生徒115人)であった。生徒らは、元NHKアナウンサー・青木裕子さんの朗読とスピネット奏者・小澤章代さんの奏でる音楽を堪能し、島尾文学の世界に想像を膨らませた。

 

 若い世代にも島尾文学に親しんでもらおうと中高生を対象に同顕彰会が2010年から実施している。

 

 朗読されたのは、青春期の長崎高等商業学校時代を描いた「春の日のかげり」と、第十八震洋隊の隊長として加計呂麻島に赴任し、出撃待機中に終戦を迎えた体験を基にした「出発は遂に訪れず」の2作品。青木さんが情感豊かに読み上げ、小澤さんのスピネットの音色が作品の雰囲気を盛り立てた。

 

 2年生の小林真歩子さん(17)は「レトロな音色が朗読にマッチしてすてきだった。死を目の前にして戦争を生き抜いた物語から、今ある平和な世の中が当たり前ではないことを改めて感じた。他の島尾作品も読んでみたい」と話した。