巣立つ1094人を祝福 群島内の中学校で卒業式 休校になる俵中、再開願い式典

「絆」を合唱する生徒ら=13日、瀬戸内町

「絆」を合唱する生徒ら=13日、瀬戸内町

 奄美群島内の中学校と小中併設校で13日、卒業式があった。生徒の卒業や転校で2018年度から休校する瀬戸内町立俵中学校(大山裕章校長、生徒5人)ではこの日、第69回卒業式があった。保護者や地域住民、卒業生ら約100人が出席。3年生3人の新たな旅立ちを祝福するとともに母校の早期再開を願った。

 

 俵中学校は1948(昭和23)年に開校。1433人の卒業生を輩出した。本年度は3人が卒業し、在校生で1年生の2人は来年度に再開する伊子茂中学校に転校する。

 

 大山校長は「挑戦する気持ちで、夢の実現に向かって努力してほしい」と激励。同町の上田敏也教育長は「『花かおる俵中学校』で学んだことを誇りに、未来に羽ばたいて」と告辞。鎌田愛人町長は「皆さんはこの町の宝。すこやかな成長を願っている」と祝辞を述べた。

 

 在校生代表は「先輩たちの行動力やしっかり意見を言う姿に憧れ、優しさに支えられた。これからの活躍を応援します」と語り掛けた。卒業生代表は「あっという間の3年間だった。最も印象に残っているのは、板付け舟での大島海峡横断。学んだことを生かしてこれから頑張る」と答辞を述べた。

 

 鎌田町長は休校について、「元気な子どもたちの声で集落がにぎわい、学校が復活することを願う」、同校卒業生で俵集落の永井秀久区長(61)は「校舎には思い出がいっぱいある。いつかまた再開できるように集落もできることをしていきたい」と話した。

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 県大島教育事務所によると、大島地区内の中学校では1094人(男子555人、女子539人)が卒業する。卒業生がゼロの中学校はなく、1人は宇検村の久志中、瀬戸内町の諸鈍中。来年度休校するのは2校で、久志中は1年間の見込み。小学校の卒業式は22日に行われる。

4月から休校する俵中学校=13日、瀬戸内町

4月から休校する俵中学校=13日、瀬戸内町