平和の尊さ理解深める 向井さんが戦争体験講話 天城中学校

戦争体験を伝える向井さん(左)と講話を聞く生徒ら=8日、天城町天城中学校

戦争体験を伝える向井さん(左)と講話を聞く生徒ら=8日、天城町天城中学校

 天城町立天城中学校(川畑拓校長、生徒91人)で8日、3年生34人を対象に戦争体験を伝える講話があった。同町兼久の向井一雄さん(88)が第2次世界大戦中に発生した東京大空襲や沖縄戦など、戦争の悲惨さについて説明。生徒らは平和の尊さに理解を深めた。

 

 兵庫県神戸市出身の向井さんは1945年3月、志願兵として満蒙開拓青少年義勇軍神戸第38中隊に入隊。現在の秋田県仙北市にあった日本軍の松根油製造施設で終戦を迎えた。講話は「戦争体験を後世に伝えたい」という向井さんの提案で実現した。

 

 向井さんは1945年3月10日に起きた東京大空襲で被災した町並みを写真で解説。同年3~6月にかけて国内唯一の地上戦となった沖縄戦では、女性や子どもなど非戦闘員を含む一般市民約10万人が犠牲になったと紹介し、「戦争はしてはいけない。平和な時代を守ってほしい」と訴えた。

 

 福田晴日さん(15)は「空襲後の写真を見て、あらためて戦争の怖さを知った。無差別に人を殺したり、建物を壊したりする戦争は、世界中からなくさないといけない」と話した。