徳高生が芭蕉布実習 伊仙町

武島さん(中央)に芭蕉布の技術を学ぶ生徒ら=20日、伊仙町

武島さん(中央)に芭蕉布の技術を学ぶ生徒ら=20日、伊仙町

 【徳之島総局】県立徳之島高校総合学科生活科学系列の3年生6人は20日、伊仙町芭蕉布伝承研究会の武島すみ子さん(68)=伊仙町目手久=の自宅で芭蕉布作りの技術を学ぶ実習を行った。糸作りや織りの工程に取り組み、島の伝統文化に理解を深めた。

 

 実習は被服・手芸の授業の一環。生徒らは昨年12月から月2回程度、武島さんから芭蕉布の歴史を学び、バショウの茎の皮を剥ぐ「うーはぎ」や、木灰を入れた液で煮込む「うーだき」、繊維を取り出す「うーびき」など昔ながらの工法の習得に取り組んだ。

 

 同日は繊維を結んで糸を作る「うーうみ」や、糸を棒に巻き取って玉を作る「ちんぐまき」、機織り機を使った織りの作業を行った。出来上がった芭蕉布を使って、コースターや名刺入れなどの作品を製作する。

 

 同系列の安田真美子さん(17)は「最初は芭蕉布のことは知らなかったけれど、やってみると楽しい。織るのは足と手を動かすタイミングが難しい」と笑顔を見せた。

 

 武島さんは公民館講座で芭蕉布の技術を習い、2014年に同研究会を立ち上げた。織りの体験や子どもたちへの伝承活動に取り組んでいる。実習の指導について「若い人は吸収が早く、教えるのも楽しい。この体験を宝物にして、島にこんなに素晴らしい織物があることを覚えていてほしい」と話した。