思いやりで共生社会を パラ日本代表がオンライン講話 兼久小

上原さんの講話などで心のバリアフリーについて考えた兼久小の児童たち=2日、天城町

上原さんの講話などで心のバリアフリーについて考えた兼久小の児童たち=2日、天城町

 【徳之島総局】「心のバリアフリー」をテーマにしたワークショップ(徳之島町、天城町主催)が2日、天城町の兼久小学校と徳之島町の井之川中学校であった。パラリンピックに出場経験のある選手によるオンライン講話などがあり、児童、生徒は誰もが住みやすい社会について考えた。

 

 障がい者や障がい者スポーツへの理解を深め、東京オリンピック・パラリンピック大会開催の機運醸成を図る国の「オリパラ基本方針推進調査」の一環。講師は、アイススレッジホッケー日本代表で3度のパラリンピックに出場しバンクーバー大会で銀メダルを獲得した上原大祐さんが務めた。

 

 兼久小学校(院田裕一校長)では、3、4年生16人が参加。先天性の障がいで車いす生活を送っている上原さんは講話で、自身の体験を通し「『~してあげた』ではなく、『~してあげたい』と思うことでチームワークができる。互いに思いやり、助け合うことが心のバリアフリーだ」と強調。

 

 ワークショップでは児童が2人1組になり、目隠ししたまま紙をのりで貼り付けるなどして、障がい者の苦労を体験した後、障がい者に優しい文具についてアイデアを出し合った。上原さんは最後に「いろんな立場の人の思いを共有することで、健常者も障がい者も暮らすことができる共生社会をつくってほしい」と訴えた。

 

 4年生の芝田侑生君(10)は「障がいを持った人の立場を体験して、多くの困難があることが分かった。今後は障がい者に優しくしたり、声を掛けていきたい」と話した。