思い出胸に学びや巣立つ 奄美の中学校で卒業式

涙をこらえて最後の合唱に臨む卒業生=16日、奄美市名瀬の金久中学校

涙をこらえて最後の合唱に臨む卒業生=16日、奄美市名瀬の金久中学校

  奄美群島の中学校と小中併設校で16日、卒業式があった。大島地区内の中学校では921人(男子514人、女子407人)が卒業。各校で新型コロナウイルスの感染対策が取られる中、卒業生は保護者や教職員らに見守られながら卒業証書を受け取り、思い出を胸に学びやを巣立った。

 

 奄美市名瀬の金久中学校(船倉文章校長)では、101人が門出を迎えた。卒業生一人一人の名前が呼ばれ、船倉校長から卒業証書を受け取った。

 

 船倉校長は式辞で「成長を望み、新しい自分を生み出すには、心から変化を期待し、行動しなければならない。今後はさらに、苦しくても勇気ある決断が必要になってくる。志を忘れず、変化を遂げる努力を続けてほしい。みなさんならできると信じている」と激励した。

 

 在校生代表の有田翔海さん(2年)は「先輩方がくださった熱い思いと良き伝統をさらに発展させ、未来へとつないでいく覚悟。先輩方が自分らしく前へ進んでいけるよう心から応援している」と送辞。

 

 答辞では「私たちの3年間の日記」と題し、卒業生代表の佐多勇飛さんが、コロナ禍に翻弄(★ほんろう)されながらも前向きに取り組んできた学校生活や部活動を振り返った。「この経験は私たちの心を成長させた。島内外で頑張る仲間、それぞれ進む道は違っても心は一つ。寂しくなったらここで過ごした日々を思い出して前に進もう」と誓い、支えてくれた保護者や教職員、在校生らに感謝を述べた。

       ◇ ◇

 県大島教育事務所によると、卒業生がゼロの中学校は宇検村の久志、名柄、瀬戸内町の篠川の3校。卒業生が1人の中学校は瀬戸内町の与路、徳之島町の手々、天城町の西阿木名の3校だった。