戸口小でリュウキュウアユ勉強会

リュウキュウアユに触れて雄と雌の違いを学ぶ児童たち=28日、龍郷町の戸口小学校

リュウキュウアユに触れて雄と雌の違いを学ぶ児童たち=28日、龍郷町の戸口小学校

 龍郷町の戸口小学校(髙司聖保美校長、児童43人)で28日、奄美大島だけに天然の個体が残るリュウキュウアユの勉強会があった。3~6年生34人や保護者らが参加。アユの生態に理解を深め、保護増殖に対する意識を高めた。

 

 勉強会は、奄美市の「リュウキュウアユ保護増殖・普及啓発事業」の一環。奄美大島自然保護協議会ヤジ分会(村田英樹会長)主催で、龍郷町での開催は初めて。講師は同会飼育係の又野峰誓さん(40)が務めた。

 

 同町の戸口川のアユは、河川開発や採石事業の影響で一時期姿を消していたが、近年復活しつつある状態で、2018年には679匹が確認された。

 

 又野さんは、リュウキュウアユの分布域や本土のアユとの違い、個体数の変動などを解説。児童らは実際にアユに触れて雄と雌の特徴などを学んだ。

 

 4年生の太利千寿さん(10)は「リュウキュウアユを見たのは初めて。過去最高が8万匹ということなので、今後はそれ以上に増えてほしい。川にポイ捨てをしないなど、できることをしていきたい」と話していた。

 

 沖縄本島のリュウキュウアユは、急速な開発などに伴う生息環境の悪化で1970年代に絶滅し、奄美大島の個体を活用して定着を図っている。主に奄美市住用町や宇検村の河川を中心に生息。奄美大島でも赤土流出などで生息数が減り、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に分類されている。県は条例で希少種に指定して保護している。