生徒目線の活性化策提案 総合的な探究成果発表会 徳之島高校

1年間の学習成果を披露した徳之島高校の成果発表会=27日、徳之島町亀津

1年間の学習成果を披露した徳之島高校の成果発表会=27日、徳之島町亀津

 県立徳之島高校(立石賢二校長、生徒261人)は27日、生徒の探究能力育成を目的に前年度から取り組んでいる「総合的な探究の時間」の成果発表会を開いた。18グループに分かれた2年生が、約1年間かけて考察した観光や食、文化など各分野の課題解決策を舞台発表やポスター展示で紹介。来場した徳之島3町の行政関係者や一般住民へ、生徒目線の地域活性化策を提案した。

 

 同校は文部科学省の2020年度「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の指定校。2年生は1年時から探究の方法を学び、今年度は「我が島への貢献」をテーマに4月から12月までの期間、学習を進めてきた。

 

 27日は18グループのうち5グループが舞台で発表、残る13グループは取り組みをまとめたポスターで成果を紹介した。

 

 舞台発表では「TEAM Atari」が空き家を活用した地域活性化について発表した。他地域の事例を参考に、今後増加が見込まれる空き家を子ども食堂やグランピング施設、自然体験活動の拠点として再利用する活性化策を提案。「アイデアが実現すれば雇用を守り、交流の場をつくることができる。住み続けられるまちづくりなど、SDGsに掲げられた項目の達成にもつながる」と訴えた。

 

 8人で構成する「コーヒーチャレンジ・cooking」は、コーヒー栽培の過程で廃棄される葉や花などから新たな商品を作り出す「アップサイクルプロジェクト」について発表。葉と果皮はクッキーなどのお菓子、花はアクセサリー、出がらしは堆肥へと生まれ変わらせた研究成果を披露し「このプロジェクトで徳之島の新たな産業や宣伝材料が生まれ、循環型農業が可能になることで地域活性化につながれば」と述べた。

 

 このほか、樟南第二高校の生徒も「地域課題の研究と考察」をテーマに発表した。

 

 県教育庁高校教育課の中原嘉久さんと鹿児島大学法文学部准教授の農中至さんは講評で、「古里への愛着があり、素晴らしい発表。将来はこの経験を生かし各方面で未来を創造してほしい」「探究活動は好きなことを楽しくやることが秘訣(ひけつ)。今後はみんなが知らないことをテーマに探求してほしい」とアドバイスした。