県立農業大学校卒業式

卒業証書を受け取り新たな一歩を踏み出す卒業生=12日、日置市の県立農業大学校

卒業証書を受け取り新たな一歩を踏み出す卒業生=12日、日置市の県立農業大学校

 日置市吹上町にある県立農業大学校(大谷俊夫校長)で12日、第41回卒業式があった。新型コロナウイルス感染症対策として在校生と保護者の出席を見送り、例年より規模を縮小しての開催となったが、奄美群島の出身者を含む90人(養成部門84人、研究部門6人)が卒業証書を受け取り、県の新たな農業の担い手として一歩を踏み出した。

 

 本年度の出席者は約120人。会場の同校体育館の入り口には消毒マットが敷かれ、出席者は全員マスクを着用するなど、新型コロナウイルスへの対策を施した。

 

 式典では大谷校長が各科の卒業生代表に証書を手渡し、三反園訓知事が「スマート農業をはじめとするあらゆる革新技術に対応できる柔軟な発想と一歩先を行く経営感覚を磨き、鹿児島の農業を支える担い手としてそれぞれの地域で活躍してほしい」と激励した。

 

 卒業生代表では、成績優秀者(知事賞)として表彰された有村恭一郎さん=野菜科=が「農業での人材確保が課題となっている現在、私たちが鹿児島の農業を支え、地域の農畜産物や食文化を世界に発信し、鹿児島の農業を担うことができる人材になることを誓う」と力強く抱負を述べた。在校生代表による卒業生を送る言葉はマイク放送で行われた。

 

 奄美出身の卒業生内訳は肉用牛科7人、果樹科2人、野菜科1人、研究部門の農業研究科1人の計11人。

 

 与論町出身の牧あかねさん(20)=肉用牛科=は、鹿屋市にあるJA経済連のキャトルセンター(子牛受託施設)に就職する。「実家が肉用牛の生産を行っており、将来は帰郷して家業を継ぎたい。地域の畜産振興に貢献したい」と語った。

 

 喜界町出身の河村静香さん(20)=野菜科=は、伊佐市の農業法人に就職する。「将来は奄美の基幹産業であるサトウキビ生産に取り組みたい。他の野菜生産にも挑戦したい」と意気込んだ。