請島の池地中が再開校 10年ぶり新入生迎える 群島各地で小中入学式

母・真奈美さん(左から3人目)や島民らが見守る中、入学式で校歌を歌う野崎凰さん(右)=6日、瀬戸内町請島の池地中学校

母・真奈美さん(代表者席前列左)や島民らが見守る中、入学式で校歌を歌う野崎凰さん=6日、瀬戸内町請島の池地中学校

 

 奄美群島各地の小、中学校で6日、入学式があった。大島教育事務所によると、群島内の2021年度入学者は小学校1039(男531、女508)人、中学校1049(男537、女512)人。瀬戸内町の請島にある池地中学校(新地哲郎校長)は10年ぶりに新入生1人を迎え、7年ぶりに休校から再開した。

 

 同校は請島唯一の学校。1897年に小学校と併設、開校した。ピーク時の1951年には児童生徒270人が在籍したが、2013年度の卒業式を最後に休校。小学校は17年度、帰郷家族2組の児童2人が転入し、3年ぶりに再開した。

 

 6日の式には、同小から進学した野崎凰さん(12)のほか家族や教職員、近隣住民ら約40人が参列した。新地校長は「新入生は地域の大きな希望。将来の道を選ぶ3年後へ向け、毎日小さな目標を達成し続けてほしい」と激励した。

 

 野崎さんは「中学生は教室が2階で、景色がきれいなので楽しみ。勉強や三味線を頑張り、小学生たちのお手本になりたい」と笑顔。母・真奈美さん(40)も「卒業まで3年間、娘と過ごす時間を大切にし、島での思い出をたくさんつくりたい」と目を細めた。

 

 請島は加計呂麻島の南にあり、奄美大島から船で渡る二次離島。島民約90人で働き口は少なく、中学卒業後に島を離れるのが通例。同校出身のPTA会長・三ノ京浩人さん(57)は「思い出が島と子どもをつなぎ、いつか帰郷してくれたらうれしい」と語った。

 

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 大島教育事務所によると、本年度入学者がいない小学校は大棚、名音、池地、油井、円、手々、岡前小与名間分校、馬根の8校。中学校は住用、久志の2校。

 

 入学者が1人の小学校は小湊、住用、市、佐仁、今里、名柄、阿室、篠川、薩川、西阿室、伊子茂、与路、尾母、山の14校。中学校は名柄、阿室、池地、油井、尾母、手々の6校。