郷土教育の考察深める 奄美市で保育活動研究公開 県国公立幼稚園・こども園協会

郷土教育を主題に考察を深めた県国公立幼稚園・こども園協会研究大会大島北部地区大会=23日、奄美市の小宿小学校付属幼稚園

郷土教育を主題に考察を深めた県国公立幼稚園・こども園協会研究大会大島北部地区大会=23日、奄美市の小宿小学校付属幼稚園

 県国公立幼稚園・こども園協会の2018年度研究大会は23日、奄美市名瀬の市立小宿小学校付属幼稚園で開催された。県内各地の幼稚園教諭、教育委員会指導主事など約70人が参加。奄美の自然や文化を生かした郷土教育について、公開保育や研究発表を通して考察を深めた。

 

 大会は毎年県内各地区持ち回りで開催している。今回の研究主題は「シマに育つ、心豊かな子どもの育成~自然・シマグチ・シマ唄・伝承遊びを通して」。午前はアダンやソテツの葉を使ったもの作りや泥・赤土団子作り、生き物との触れ合いなどの保育活動を公開した。

 

 午後からは全体会を開催。午前の公開保育について参加者から、ハイビスカスのシャンプー作りなど身近な植物を使った遊びや、ミストシャワー設置などの熱中症対策を高く評価する意見があった。

 

 研究発表では、研究主題について市立朝日小学校付属幼稚園の久原しのぶ教諭が大島北部7園協働の取り組みを紹介。実践内容を報告した上で「シマグチやシマ唄を使う場面や発表する機会によって喜びや楽しさ、満足感を感じ、意欲につながっている」と成果を上げる一方、「郷土の良さを伝えるために、子どもたちにとって一番身近にいる教師自身が広い分野に興味、関心を持ち、知識を身に付けていく必要がある」などと課題を語った。

 

 市教育委員会学校教育課の新彰指導主事は「園での取り組みが一過性のもの、一部の職員のものとならないよう、教育課程への位置付けを明確化していく必要がある」などと助言した。