高校生応援、ふるさと納税で資金調達 徳之島町

広域連携GCFの高校生応援プロジェクトがスタートし、協力を呼び掛ける関係者=11日、徳之島町の県立徳之島高校

広域連携GCFの高校生応援プロジェクトがスタートし、協力を呼び掛ける関係者=11日、徳之島町の県立徳之島高校

 全国の自治体が共通して抱える課題に対し、複数自治体が連携して寄付を募る広域連携ガバメントクラウドファンディング(GCF)の「高校生応援プロジェクト」が11日、始動した。ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営する㈱トラストバンク(東京都目黒区、須永珠代代表取締役)の企画第3弾。長野県白馬村など全国5自治体が参加。鹿児島県では徳之島町が唯一参加している。

 

 広域連携GCFは同じテーマの使途で連携することで▽発信力強化に伴う共感と寄付金の増加▽経験やノウハウの共有による課題解決力の強化▽日本が抱える課題に対する寄付者の意思反映―などが利点とされる。第1弾のスポーツ支援プロジェクトは9月27日スタート。10月1日には動物支援プロジェクトが始まった。

 

 高校生応援プロジェクトは、高校教育の魅力アップや高校生の活動支援を通じ、未来を担う若者を増やして持続可能な地域をつくることが目的。

 

 徳之島町は徳之島高校と連携したプロジェクト「島ぬ宝ふるさと納税」を実施する。18年度は高速インターネット環境を備えた学びの場など自学自習拠点の整備と動画教材を購入。19年度は外部講師を招いての講演会や地元事業者との商品開発など、生徒の探究活動と地域連携の充実を図る計画だ。

 

 同校で11日、記者発表会があった。立石賢二校長は「離島独特の刺激の少なさを要因に、生徒に学習や進路への意欲の淡白さが見られる。事業を活用して小規模でもオールラウンドで存在感のある学校となるよう、改善改革していきたい」と意欲を示した。

 

 生徒会長の幸山千尋さん(16)は「より良い環境を求めて中学卒業を機に島を離れる人が多い中、徳之島高校を選んでくれた人に何かしてあげたい思いがずっとあった。プロジェクトを通じて徳高をもっと盛り上げ、徳高への進学を希望する中学生が増えたら」と期待を寄せた。

 

 寄付募集期間は12月31日まで。目標金額は100万円。返礼品には同校生徒が育てたジャガイモと製造した豚味噌のセットを贈る。