高橋さん(大島高2年)が最優秀賞 海の宝アカデミックコンテスト

海の宝アカデミックコンテスト全国大会で最優秀賞を受賞し喜ぶ大島高校2年の高橋千那さん=27日、大島高校

海の宝アカデミックコンテスト全国大会で最優秀賞を受賞し喜ぶ大島高校2年の高橋千那さん=27日、大島高校

 全国の中高生を対象に、海について学術的に研究し表現する「海の宝アカデミックコンテスト2020全国大会」(北海道大学大学院主催)がこのほどあり、県立大島高校2年の髙橋千那さん(16)の作品が最優秀賞に選ばれた。テーマは奄美の夜光貝。どうやったら磨けるのか、化学式を用いて実験を重ね、その過程を歴史上の人物を交えた創作物語にした。

 

 高橋さんの作品タイトルは「夜光貝と中尊寺金色堂」。岩手県の国宝「中尊寺金色堂」を建築した藤原清衡が、仏堂の装飾に使われている夜光貝について、従者と貝を削りながら性質を学んでいくという内容。

 

 物語の舞台を平安時代の中尊寺金色堂に設定し、夜光貝を磨くために酢で表面を溶かす理論を化学式で捉えて理解する要素を盛り込むなど、「歴史と化学を織り交ぜた教科横断型の作風が独創的」と評価された。

 

 もともと高橋さんは大の生物と歴史好き。6年前に奄美大島に移住した際、初めて夜光貝磨きに挑戦したが、うまく削れなかった経験があった。高校に入り、日本史の授業で中尊寺金色堂に夜光貝が使用されていると知り、「また磨いてみたい」と思うようになったという。

 

 今回の全国コンテストに向けて、7月から研究を開始。やすりで削っても磨けない貝の性質をインターネットで調べ、貝の表面が炭酸カルシウムでできていることに着目。自宅の酢で溶かせるのでは、と実験を重ね成功した。8月には、成果を写真やイラストを使った紙芝居風のスライドデータにして応募。11月15日にオンラインで行われたコンテストで、見事マリン・カルチャー部門の最優秀賞に輝いた。

 

 高橋さんは「自分の身近な貝が、国宝にも使用されていた驚きが原点。作品を通して楽しく海の宝について知ってもらいたい」と話している。

 

 作品はマリン・ラーニング事務局のホームページから閲覧できる。https://www.umicon.jp/contest/img/award/pdf/2020/c-1.pdf